離婚歴を自分の戸籍から消すために、いわゆる「戸籍のクリーニング」と呼ばれる方法があります。

たとえばあなたが現在東京が本籍地となっており、離婚したとします。そうすると、あなたの戸籍には離婚の事実が記載されます。基本的に第三者が勝手に戸籍を取得する事はできませんが、何かしら戸籍謄本の提出を求められた時は、離婚の記載によって、あなたの離婚の事実が分かってしまいます。

しかしながら、あなたが離婚後たとえば大阪に本籍地を変更した場合(「転籍」といいます)、この離婚の事実は大阪にあるあなたの戸籍には記載されません。

転籍前の戸籍(東京)から転籍後(大阪)の戸籍に、書き移す事項(「移記事項」)は決まっているのですが、離婚の事実はこの「移記事項」には入っていないのです。

つまり、現在の大阪に本籍のある戸籍謄本だけを見れば、あなたに離婚歴があるとは全くわからないのです。

これが俗に「戸籍のクリーニング」と呼ばれるものです。

では「認知」についてはどうでしょうか?



実は「認知をした事実」もこの「移記事項」に入っていません。

つまり、父親が認知をすると戸籍に「認知をした事実」が記載されますが、上記のように転籍をする事によって、一見「認知をした事実」が消えて(記載されなくなって)しまうのです。(子供の方の「認知された事実」は移記事項なので転籍しても戸籍に記載されます)

もちろん、「戸籍のクリーニング」として転籍をしても、転籍前の戸籍を辿って離婚や認知の事実を突き止める事は可能です。

もし相手方の「離婚歴」や「認知歴」を調べる必要がある場合は、「現在の戸籍」だけではなく、転籍をしていたら「転籍前の戸籍」を調べる必要がありますので注意して下さい。
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